祖母・はつに会う 国木田独歩(18)

  明治二十六年五月六日、銚子の荒々しい自然を眺めてようやく心落ち着けた哲夫(独歩の本名)は、その日のうちに祖母・はつ(哲夫の母・まんの母親)の住むまんの兄・淡路善太郎宅に向かっている。

  明治七 ・・・

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