忘れ得ぬ人々(2) 国木田独歩(20)

 独歩の名作「忘れ得ぬ人々」には、溝口旅館の《亀屋の老主人》が描かれ、その後、文学青年・大津が自作原稿《忘れ得ぬ人々》の内容を、宿で隣り合った無名の画家・秋山に話す挿入話が書かれている。

 話をみ ・・・

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