一日で落ちる花 ナツツバキ 川名興 【房総の草木虫魚】 (379)

 皮を剥ぎ幹の艶めく
 沙羅の木は光る新芽
 をここだ抱ける
      鈴木 貞子
 『歌集 臘梅のころ』(2004年、自刊)

 夏椿の芽ぶきをさな
 き鳴沢のあたりの水
 の響は身に染む
   栃木 中川 光静

【残り 1070文字、写真 1 枚】



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