【未明の砦】(434) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第四章 標的(四十一)

 矢上は自分たちが行動を起こす日、柚島庸蔵には是非とも日本にいてほしかった。自分の目で、労働者の姿を見てほしかった。

「あれ? 来栖は?」と、脇がはたと気づいたように ・・・

【残り 849文字、写真 1 枚】



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