【未明の砦】(424) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第四章 標的(三十一)

 休み時間が尽きかけていると悟った脇は、時間を稼ぐつもりなのだ。脇がどかなければスイッチが押せない。と、矢上の近くで工員のひとりが声を荒らげた。

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【残り 809文字、写真 1 枚】



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