【未明の砦】(421) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第四章 標的(二十八)

 午後六時十五分。矢上は二直最初の休憩のベルが鳴るのを待って、庭側の扉を開けて工場に入った。整然とラインの並んだ広大な場内は、エアコンがないため屋外と変わらないくらい寒 ・・・

【残り 864文字、写真 1 枚】



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