物まね上手な森の知者 カケス 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(376)

 谷間の菜の花畑、「ゲエイ」と一声、ハト大の鳥がひらひらと上空を飛んで、日陰の竹先に止まった。腰の白い斑がかすかに見えた。カケスだ。その後、土手の垣根にふわりと舞い降りた。カメラを向けるとギョロリとこちらに眼を向けた。黒い顔、精悍(せいかん)な目つき、赤みのある紫色の背、胸 ・・・

【残り 1221文字、写真 1 枚】



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