


令和4年度がスタートした1日、県内各地で入社式や辞令交付式が行われ、コロナ禍で学生時代を過ごした若者たちが社会人の仲間入りをした。感染再拡大も懸念される中、新人看護師の女性は「患者に寄り添えるように」と抱負。県庁に採用された男性は「県民のために頑張る」と意気込んだ。コロナ下3年目は対面開催も増え、自覚と責任感を胸にそれぞれの第一歩を踏み出した。
◆患者に寄り添う
千葉大病院(千葉市中央区)では、新規採用の200人が医療従事者としての第一歩を踏み出した。新型コロナ重症患者も多く受け入れる同病院。横手幸太郎病院長は「安心して家族を預けられると思ってもらえるような病院にするために、そして社会から評価される組織であるために、よい仕事をしてほしい」と激励した。
同病院によると、本年度は研修医48人や看護師102人のほか薬剤師など計200人を採用。コロナ感染対策としてこの日は全体での辞令交付式などは行わず、横手病院長の挨拶をオンラインで6会場に配信した。
その後は、30人程度のグループに分かれて、感染症対策などの研修を受講。猪狩英俊感染制御部長らが、医療用ガウンやマスクの着脱の仕方をレクチャーし、新入職員らは実際に着脱の練習をした。
看護師として採用された織戸美妃さん(22)は、実習期間が短くなるなど学生時代にコロナの影響を大きく受けた。それでも「コロナ禍で医療従事者の重要性を感じ、看護師になりたいという気持ちを強くした。患者に寄り添い、安心して病院で過ごしてもらえるよう気遣える看護師を目指す」と力強く夢を語った。
仲沢直人さん(26)は、研修医として入職。猪狩感染制御部長の研修を受け「医療従事者になったという自覚と責任感が芽生えた。患者を第一に考えられる医師になり、生まれ育った千葉県に恩返ししたい」と決意を新たにした。
◆信頼のサービスを
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