【未明の砦】(291) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第三章 反旗(七十三)

 國木田はゴミ箱の脇に立ったまま、岸本に尋ねるともなく言っていた。

「もうひとつ、君にはわかっていることがあるだろう」

「え ・・・

【残り 727文字、写真 1 枚】



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