【未明の砦】(268) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第三章 反旗(五十)

 矢上は膝を突き、何とか目を上げてサイレンの鳴っている方を見た。そこに秋山がうずくまり、嘔吐(おうと)していた。

 目の端に、脇がふらつく足で部 ・・・

【残り 752文字、写真 1 枚】



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