【未明の砦】(266) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第三章 反旗(四十八)

 クッキーの缶は、國木田がひとつも食べないうちに空になっていた。この礼を失した所業の主犯格である脇が、感嘆した様子で言った。


【残り 731文字、写真 1 枚】



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