【未明の砦】(257) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第三章 反旗(三十九)

「小耳に挟んだのだがね」と、中津川がサルスベリの枝を見上げて言った。「原告側で証言をする予定だったユシマの社員が急死したそうだね」

「そ ・・・

【残り 790文字、写真 1 枚】



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