【未明の砦】(240) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第三章 反旗(二十二)

 タクシーは車回しをゆっくり半周してユシマ葬祭の正面玄関に停車した。
 
 ドアが開き、真っ白な足袋に黒い鼻緒(はなお)の草履(ぞうり)が車内から現れた時、矢上た ・・・

【残り 833文字、写真 1 枚】



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