【未明の砦】(227) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第三章 反旗(九)

「はい、食後の憩い」と、秋山が卓に缶珈琲を五つ置いて腰を下ろした。「玄さん、休憩室にはいなかったよ」

 秋山は肩を押さえて出ていった玄羽が、二階の医務室ではなく ・・・

【残り 811文字、写真 1 枚】



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