【未明の砦】(222) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第三章 反旗(四)

 咄嗟(とっさ)に人を掻き分けて矢上が前へ出ると、泉原がじっと俯(うつむ)いたまま身を固くして立っており、その足下に名前の書かれたペットボトルが転がっていた。蓋の取 ・・・

【残り 830文字、写真 1 枚】



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