【未明の砦】(135) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第二章 追う者たち(三十六)
 
 板垣が日夏から初めて矢上たちのことを聞いたのも、二人で鱧(はも)を食べに出た席でのことだ。九月の半ば、彼ら四人が水面下で活動を開始したばかり ・・・

【残り 795文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る