こだわった着地の美学 期間中6日で修正 体操・橋本大輝 【東京五輪 歓喜の舞台裏 千葉県勢の熱戦録】(上)

 スターへの階段を何段も飛ばしながら駆け上った。

 8月7日で20歳となった橋本大輝(順大)=成田市出身、市船橋高出=は個人で金2、団体で銀と3個のメダルを獲得した。千葉県出身者として1988年ソウル大会競泳の鈴木大地さん以来33年ぶりとなる金メダリストが誕生。さらに県出身で初めて複数五輪の金メダルを手にする快挙で、歴史に名を刻んだ。

 「人に汚いと思われる演技はしたくない」。高校時代から語っていた美学を五輪でも貫いた。個人総合優勝時の最後の鉄棒の着地は両手を回して踏ん張り、半歩前に出て停止。自分の中で納得できず「着地 ・・・

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