【未明の砦】(95) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(八十)

「一言で言って、俺はゾッとした」

 秋山は悪寒が走ったように首をすくめた。
 
「男の近くに似たような目つきの若いのがいた。電話のことが頭にあったから、 ・・・

【残り 781文字、写真 1 枚】



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