【未明の砦】(92) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(七十七)

 脇が久里浜港から東京湾フェリーの最終便に乗って金谷(かなや)港に到着したのが八時頃。あとはひたすら笛ヶ浜を目指して南へと漕ぎ続けてきたらしい。
【残り 806文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る