【未明の砦】(90) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(七十五)

 秋山は火事の人混みに紛れて散り散りに逃げ出したとき、やはり向かう先はこの家しかないと考えたという。そして吉祥寺の迷路のような路地を抜けて北上し、西武新宿線の武蔵 ・・・

【残り 859文字、写真 1 枚】



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