【未明の砦】(63) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(四十八)

 なぜ家に帰れないのか。そう脇に問われて最初に感じたのは、どうしてそんなことをおまえに話さなければならないんだという反発だった。しかし矢上は、自分がつ ・・・

【残り 809文字、写真 1 枚】



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