【未明の砦】(55) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(四十)

 矢上が驚いて身を起こすと、脇が物凄い勢いで浅瀬を走り、頭から波に突っ込むのが見えた。脇が全速力で目指す先に、波間に浮いては沈む秋山の姿があった。栄養ドリン ・・・

【残り 823文字、写真 1 枚】



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