【未明の砦】(37) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(二十二)

 この部屋で寝るのは俺なんだが、と思いながら矢上は散らばった豆を拾い始めた。秋山は手近の豆を拾っては口に放り込んでいる。
 
「 ・・・

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