第15回千葉随筆文学賞 欺きと涙のゲームセット!〈変装録〉

画・森川 剛
画・森川 剛

 第15回千葉随筆文学賞した山崎久美子さんの作品「欺きと涙のゲームセット!〈変装録〉」の掲載ページです。

 親に対し「学校立ち入り&部活の試合見学禁止令」を出す娘の中学最後のテニスの試合を、変装してこっそりと見に行く母親の姿をつづっています。反抗期の娘の母親視点を、ユーモアあふれるコミカルなタッチで表現しています。挿絵は森川剛さん。

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◆受賞の言葉

 千葉随筆文学賞をありがとうございます。大変光栄です。

 長女から拒まれた約十年前の困難を、時が笑い話に変え、千葉文学三賞の公募が、そこに挑戦するためのマテリアルに変えてくださいました。審査員の先生方のお目に触れる最終選考に進めただけで本望と、次回作を練っていたところ、まさかの受賞。長女は「読みたい」を連発し、次女が初任給で贈ってくれた金箔輝くケーキには、受賞を祝う文字があり、夫は「賞金全額、自己投資すれば」。過去六回重ねた落選も受賞の喜びを、よりいっそう高めてくれます。他にも沢山の方から祝福され、嬉しくて夢のようです。次の挑戦の活力となっています。

 授賞式でいただいた激励のお言葉を胸に刻み、読む人の心に残るような、いい文章を綴れるように、がんばります。

◇やまざき・くみこ 1964年東京都生まれ。都立保谷高-東京工学院ビジネス専門学校-八洲学園大卒。フリーライター。市原市在住。


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