【未明の砦】(26) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(十一)

 脇が袋を逆さにすると中から五キロの米が出てきた。
 
「世話になるんだからな。自分の食い物くらい持ってくるもんだろ」

 そ ・・・

【残り 726文字、写真 1 枚】



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