2021年5月18日 22:32 | 無料公開

画・森津和嘉子
第64回千葉文学賞を受賞した東野あゆみさんの作品「ソーダアイスキャンディー」の掲載ページです。
いつも悪口ばかりを言う母親を嫌っていた「私」の子ども時代を振り返る物語。姉と一緒に祖父母の家に預けられた際に起きた出来事から、「私」が母親にシンパシーを抱いていく過程をつづった作品です。挿絵は森津和嘉子さん。
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◆受賞の言葉
毎日の暮らしの中で心に浮かんださまざまな想いを、何かで誰かに伝えることができたなら、それは素晴らしいことだ、とふと思いました。
生憎私は絵が上手に描けず歌も歌えません。けれども文字を綴ることができました。
私は私の想いを何処かの誰かに伝える手段として、文章を書き始めました。
千葉文学賞には、随筆と小説を何度か応募させていただいていましたが、このたび、小説部門でこのような素晴らしい賞が受賞できたことをとても光栄に思います。受賞を励みにして、これからも書き続けたいと思います。
まだまだ稚拙な文章ですが、この作品を選んでくださいました選考委員の先生方や千葉日報社様に心よりお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
◇とうの・あゆみ 1958年福島市生まれ。石巻好文館高-東京デザイン専門学校卒。自営業。船橋市在住。