【うずしお高校浄瑠璃部】(294) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

  ◆第八章 再会(十九)

 海峡を抜ける風が大鳴門橋に当たり、ゴーッと音を立てていた。橋を過ぎていく車の音が頭上から降ってくる。

 妲己とお鶴は宙に浮いていた。圭介は岩場に立って ・・・

【残り 779文字、写真 1 枚】



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