「いのちの時間」<最終章> 作・相羽亜季実 第63回千葉文学賞受賞作品

▶▶前の話を読む

 
 今夜の舟よし食堂は満席だった。座敷には男女数人の賑やかなグループが座っていた。料理の評判がインターネットで囁かれてから、客足が伸びている。

 厨房にいるひかりの頭上からポンと音がした。モニターに表示された料理名を ・・・

【残り 1029文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る