【うずしお高校浄瑠璃部】(164) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第五章 鮎屋の滝(二)

 釣り具を抱えたよっしんと臼井(うすい)が波止場に現れたのは、藍の色が深まりゆく天に星がいくつも輝き始めた頃だった。

「沢田(さわだ)、これ、使うて」
【残り 791文字、写真 1 枚】



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