【うずしお高校浄瑠璃部】(85) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第三章 秘密の稽古場(十三)

 日曜日の朝、圭介は寝床から自分の部屋をぼんやりと眺めていた。圭介の父親も、高校生だった頃はこの部屋を使っていたらしい。祖母はなにも言わなかったが、壁 ・・・

【残り 810文字、写真 1 枚】



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