20年かけ房総20万キロ調査行 寺子屋の設立年代や分布解明 『筆子塚研究』川崎喜久男著 【故郷の本たちへ河野良恒】(69)

 筆子塚は江戸時代の寺子屋や家塾で「読み書き」などを手習いした教え子たちが亡き師匠の功績に感謝し、学恩に報いるため、金を出し合って建てた記念の塚(墓碑と墓標)だが、師の長寿をことほいだ寿蔵碑や遺徳をたたえ建立された頌徳碑(しょうとくひ)を含め、房総には今も石造遺物という形で数多く残る。

 筆子塚の存在を私が強く意識 ・・・

【残り 1403文字、写真 1 枚】



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