【うずしお高校浄瑠璃部】(43) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第二章 高校一年生(十三)

 わずかな期待を込めて圭介が振り向くと、梅干し顔の小柄な同級生が、息を乱して立っていた。

「お前、歩くの、むっちゃ速いなあ」

「 ・・・

【残り 759文字、写真 1 枚】



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