【うずしお高校浄瑠璃部】(34) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第二章 高校一年生(四)

 書店でさつきと言葉を交わして以来、圭介は入試問題集を開いても集中できず、たびたび勝手な妄想にふけるようになった。

 さつきと二人だけで歩く淡路の海辺。たとえ ・・・

【残り 808文字、写真 1 枚】



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