亡父が“守った”家 屋根に大穴、倒木の檻 20年の時超え駆けつけ復旧 フリーライター加藤淳氏寄稿 【災害がつないだ縁】(上)

 千葉県内に大規模停電など大きな被害をもたらした台風15号からもうすぐ1年。フリーライターなどとして活躍する加藤淳さんも、亡父がかつて仕事場として建てた鋸南町の家が損傷した。被災経験を通して出会った人々、学んだことについて、加藤さんに寄稿いただいた。

 20数本もの杉の大木が屋根の上に倒れて大きな穴があき、屋内は雨で水びたしになった。重なり合った倒木は格子状の檻(おり)のようになり、家を閉じ込めていた。

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【残り 1855文字、写真 1 枚】



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