【うずしお高校浄瑠璃部】(27) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第一章 帰郷(二十七)

 問われた臼井は漬けすぎた梅干しのような顔になり、くぐもった声で答えた。

「まあ、昔からあまり、仲がええとはいえへんかったからなあ」


【残り 765文字、写真 1 枚】



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