2020年3月11日 18:20 | 有料記事

飯岡地区の海辺で作文を読み上げる篠塚さん=11日、旭市
「海が語るものに耳を傾け、伝えなくてはいけないことを後世に伝えていきます」。東日本大震災発生から9回目の3月11日。死者・不明者16人の甚大な被害を受けた旭市では千葉県・市合同追悼式が新型コロナの感染防止のため中止となる中、式で作文を読むはずだった県立旭農業高校復興支援プロジェクト班の篠塚奈那さん(18)=同校3年=が明智忠直市長ら関係者を前に“幻”の作文を読み上げた。
作文を追悼式で読む予定だった同班の生徒は篠塚さんと金賀沙唯さん、鈴木夏希さんの3人=いずれも18歳、3年。同じく同班3年の大網杏さん(18)も作文作りに参加していた。
リーダーを務める篠塚さんはあの日、通っていた銚子市の小学校の授業中、大きな揺れに襲われた。心配した祖母が迎えに来てくれたが、家に帰る途中、陸橋の上で再び大きな揺れが発生し、橋が大きく波打つ様子に強いショックを受けた。「家に帰っても怖くて建物の中に入れず、外で泣いていた」-。
高校に進学した篠塚 ・・・
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