勝浦に残る出撃拠点 「兵士の笑顔」忘れられず 旧海軍の特攻兵器「震洋」 【戦火の記憶 ちば戦後70年 遺構は語る】(上)

安置されている震洋の模型を見ながら、戦争の時代を振り返る斎藤さん=勝浦市松部の砂子浦観音堂
安置されている震洋の模型を見ながら、戦争の時代を振り返る斎藤さん=勝浦市松部の砂子浦観音堂
今も残る震洋の格納庫跡。近くの漁協の倉庫に使われている=勝浦市鵜原
今も残る震洋の格納庫跡。近くの漁協の倉庫に使われている=勝浦市鵜原

 雄大な太平洋を臨む勝浦市松部の砂子浦観音堂。本堂奥に小さな模型が安置されている。旧海軍の特攻兵器「震洋」だ。戦争末期、同市沿岸に本土決戦を見据えて配備され、自らも兵器の一部となり死ぬことを課せられた兵 ・・・

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