2025年6月5日 05:00 | 無料公開

極真空手の体重別世界大会で初優勝を飾った小城選手=船橋市役所
船橋市内にある極真空手の道場で稽古を積み、体重別の世界大会で初優勝を飾った女子中量級(65キロ以下)の小城みなみ選手(21)が同市役所を訪れ、松戸徹市長らに快挙を報告した。大学4年生の小城選手は歯科衛生士を目指して勉強中。「次の目標は2年後にある無差別の世界大会。働きながら頂点を狙って頑張る」と“二刀流”での活躍を誓った。
習志野市出身の小城選手は極真会館千葉北支部の津田沼道場(船橋市前原西)に所属。兄の影響で5歳から通い始めた。相手の攻撃を巧みにさばきながら、下段や上段への蹴りなどテンポの速い攻撃と手数の多さが持ち味だ。
東京体育館で4月27日に開催された第7回全世界体重別空手道選手権大会の女子中量級には、日本やロシア、ハンガリー、ブラジルなどから16選手が出場。昨年の全日本ウェイト制大会で優勝し日本王者のプライドをかけて挑んだ小城選手は、強敵のロシア人選手を相次いで撃破し決勝戦へ。延長にもつれ込んだ日本人対決を制して、県内出身者では初めてという世界王者の称号も手にした。
「思ったような展開に持ち込めなかった」決勝戦だが「延長に入って負けたくないと気合が一層入った。日本王者として世界大会でも無事に優勝できて安心した」と笑顔。大学卒業後も働きながら競技を続けるつもりで、無差別級の世界王者を目標に据えている。
松戸市長は「常に高みを目指す気持ちは大切。社会人になるといろいろ制約があるだろうが、王者に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。