2025年5月29日 05:00 | 有料記事

遺族代理人弁護士の記者会見では、男児がメッセージを書き残したノートが示された。男児の姉が描いた、男児の肖像画も並べられた=28日、野田市役所

男児が書き残したメッセージ。「助けてほしい」「むしされる」「自殺したい」とも記されている。自殺する半月前には、学校で「SOS出し方授業」が行われていた
野田市立小6年の男児が2019年7月、自宅で自殺したことを巡り、再調査委員会が28日、市に「いじめが自殺の主な要因だった」と報告した答申を受け、同日、男児の遺族代理人弁護士が記者会見を行った。遺族は代理人を通じたコメントで「徹底したいじめ防止対策を進めてほしい」と訴えた。
遺族は、今回の再調査結果を「再調査の中で、息子の発したSOSを真正面から受け止めてもらうことができた」と評価。当初の調査について「息子のSOSメッセージを『いつ、誰に対して書いたものなのか認定できるだけの資料が認められない』と言い放って目を背けた」と批判し「今回の結果を重く受け止めるだけでなく、調査の在り方を抜本的に見直してほしい」とコメントした。
加害側の児童に対しては「どんなことがあっても許すことはできない。いじ ・・・
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