広大な園内を電動ですいすい! 東京ドイツ村で移動スクーター貸し出し 袖ケ浦

東京ドイツ村が導入した電動スクーター型の近距離モビリティ=袖ケ浦市
東京ドイツ村が導入した電動スクーター型の近距離モビリティ=袖ケ浦市

 東京ドイツ村(袖ケ浦市永吉)は、免許不要の電動スクーター型近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を導入した。来園者にレンタルし、身体状況や年齢を問わずに広大な園内を自由に周遊できる環境を提供する。

 ウィルは、最大10度の傾斜を上り下りでき、5センチの段差を乗り越え、後輪を軸に1回転するなど小回りも利く。最高時速6キロ。走行可能距離は約17.2キロ。近距離モビリティーの開発・販売を手がけるWHILL(東京・品川)製の4タイプのうちの一つ。

 同園は東京ドーム19個分約90ヘクタールの広さがあり、ドイツの田舎風景や食文化を楽しめるテーマパーク。四季折々の花や動物とのふれあい、冬期のイルミネーションなどが人気を集める。広大で起伏や傾斜も多いため、来園者は自家用車で各エリアを移動している。

 まず2台を導入し、利用状況を見て増車も検討するという。レンタル受け付けは午前9時半~午後4時。2時間千円。

 ネモフィラの咲く坂を走行した神奈川県座間市の主婦、神山栄子さん(74)は「すごく便利。歩いているように動いてくれる」と話した。

 ウィルは、観光地、テーマパーク、商業施設など全国86カ所(3月末現在)で導入が進む。県内でも公園、ショッピングセンター、ホテルで採用している。


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