77歳コンビニ店員が詐欺見抜く “警告画面”信じた60代男性を救う 鴨川署が感謝状

山口署長(左)から感謝状を受け取った山口さん(中央)。右は山口オーナー=鴨川市
山口署長(左)から感謝状を受け取った山口さん(中央)。右は山口オーナー=鴨川市

 電話de詐欺を防いだとして、鴨川署はセブン-イレブン鴨川大里店パート従業員の山口富男さん(77)に感謝状を贈った。

 山口さんは5月4日夜、「電子マネーカードはどこにありますか」と来店した鴨川市の60代男性の言動から「それはおかしい。詐欺では」と見抜き、他の従業員に通報を頼み、詐欺を防止した。

 男性はパソコンが動かなくなり、うその警告画面に表示された番号に電話したところ、電話を切らずにカードを買いに行くよう指示されたと説明していた。表彰状を受け取った山口さんは「犯罪を防ぐことができてよかった。年配者への声かけが大事」と述べた。

 同店の山口幸一オーナー(42)によると、経営する他店舗で同様の事案があったことから全従業員に注意喚起し、今回の被害防止につながった。

 同署の山口健司署長は「事件を未然に防いだのは大変ありがたい。引き続きご協力を」とたたえた。


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