「道に迷ってるの?」「うん」→「助けなきゃ!」迷子の小学1年生 声かけて守った小4の2人に感謝状 千葉・八千代署

迷子の女の子を助け、全校児童の前で感謝状を受け取った渋井さん(左)と伊藤さん(右)=14日、八千代市緑が丘の市立新木戸小学校
迷子の女の子を助け、全校児童の前で感謝状を受け取った渋井さん(左)と伊藤さん(右)=14日、八千代市緑が丘の市立新木戸小学校
迷子の女の子を助け、感謝状を受け取った伊藤さん(左)と渋井さん(右)=14日、八千代市緑が丘の市立新木戸小学校
迷子の女の子を助け、感謝状を受け取った伊藤さん(左)と渋井さん(右)=14日、八千代市緑が丘の市立新木戸小学校

 八千代市で4月、遊びに行く途中の小学4年生の2人が、不安げな様子で1人歩く小学生の女児を見つけた。「あれ?」と思い2人で声をかけた。「道に迷ってるの?」

 「うん」と答えた女児は、2人とは別の学校の1年生。引っ越してきたばかりで、その日は集団下校が終わった初日だった。家の場所が分からなくなり、下校から1時間以上、歩き続けていた。

 迷子の女児に気付いた2人は、同市立新木戸小学校に通う伊藤結菜さん(9)と渋井晴さん(9)。幼稚園からの友人同士で、その日も一緒に遊びに行くところだった。

 2人は自分たちとは違う学校の帽子をかぶっている女児を見つけ、おかしいと感じたという。「助けなきゃ」。とっさにそう思い、声をかけた。母親に「迷子の子がいる」と伝え、学校に電話してもらった。

 八千代署によると、迷子の女児の父親が同署に「娘が帰ってこない」と連絡していた。2人の声かけにより、無事に家に帰ることができた。

 同署は14日、児童の安全確保に大きく貢献したとして、新木戸小の全校集会で2人に署長感謝状を送った。同署の山田幹司署長は「困っている人に声をかけてくれた2人のヒーローに感謝状を贈りました」と説明。2人は緊張しながらも、堂々と感謝状を受け取った。


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