2025年5月1日 05:00 | 有料記事

木造の外川駅のホーム。銚電の鈴木運輸課長は「ベンチでのんびり風を浴びるのもおすすめ」=4月、銚子市

外川駅の外観。右手には昭和感たっぷりの郵便ポスト
銚子電鉄の終着・始発駅である外川駅(銚子市外川町)は、木造駅舎にひとたび足を踏み入れると昭和の時代にタイムスリップした気分に浸れる。銚電の鈴木一成運輸課長(46)は「平成、令和と時代が進んでいるのにこの駅だけは変わっていない」としみじみ。現代社会から抜け出したような空間でノスタルジーを感じようと、県内外から観光客が訪れている。
同駅の歴史は大正時代までさかのぼる。鈴木運輸課長によると、建設された時期の詳細は不明だが、銚電の前身「銚子鉄道」が開業した1923(大正12)年には運用されていた記録が残っている。「漁業が盛んだった近くの外川漁港から銚子駅へと、たくさんの人を乗せて運んでいたのでは」と、鈴木運輸課長は往時に思いをはせる。
その後は戦争や災害などがあったが、同駅舎は改修もほとん ・・・
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