【ふつうの家族】(155) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 目が合うと、ミナトは気まずそうに視線を逸(そ)らした。こんな戯れ方をしない、真面目なご両親のもとで育ったのかしら──と、素性も知らない青年の生い立ちを、冴子(さえこ)は勝手 ・・・

【残り 772文字、写真 1 枚】



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