【ふつうの家族】(104) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

「こちらのお客様のお持ち込みの品です」

 店員はナイフとフォークをまとめて広中(ひろなか)の目の前に置き、にこりともせずに厨房(ちゅうぼう)に戻っていった。
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【残り 778文字、写真 1 枚】



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