【ふつうの家族】(35) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 さっきまで寄りに寄っていた父の両眉は、みるみるうちに元の位置に戻っていった。張り詰めた空気を漂わせていたのが噓(うそ)のように、「だとしても食事中に離席するのはいただけないけどなぁ ・・・

【残り 811文字、写真 1 枚】



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