レトロ喫茶店文化今も 王道のナポリタンが人気 珈琲モナリザ(船橋) 【昭和100年 時超え令和へ 千葉の物語】(6)

昭和にタイムスリップしたようなモナリザの店内。橋本環奈さん主演の民放ドラマや飯尾和樹さんの旅番組のロケに使われたことも=船橋市
昭和にタイムスリップしたようなモナリザの店内。橋本環奈さん主演の民放ドラマや飯尾和樹さんの旅番組のロケに使われたことも=船橋市
立光さんが不動の人気メニューというナポリタン
立光さんが不動の人気メニューというナポリタン

 カラン、コロン。ドアチャイムが鳴る。暖色系の色合いが中心の凝った内装に、クラシック音楽が耳に心地良い。人気メニューは王道のナポリタンにしょうが焼き。珈琲(コーヒー)モナリザは昭和に多くあった個性的な喫茶店の文化と伝統を守り、令和も老若男女問わず多くの客に愛され続けている。

 赤いレンガ造りの外観が目印のモナリザは、立光信栄さん(77)が1980(昭和55)年に開業。東京・御徒町で生まれた立光さんは結婚を機に船橋市に。子育てのため専業主婦を6年ほどしていたが「何か商売をしたいと思った」。父親が営んでいた喫茶店を手伝っていた経験があり、同じ名前の喫茶店を選んだ。

 父親の喫茶店を気に入っていたため、内装を同じ設計士に依頼。本物のレンガをふんだんに使い、刳物(くりもの)と呼ばれる木工技法で作られ ・・・

【残り 8976文字、写真 2 枚】



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