ジビエ食通じ獣害抑止へ 地元猟師の負担軽減も 猟師工房ドライブイン(君津市) 【食と社会の交差点】(2)

ビュッフェには和洋折衷のジビエ料理が並んでいる=2024年12月、君津市の猟師工房ドライブイン
ビュッフェには和洋折衷のジビエ料理が並んでいる=2024年12月、君津市の猟師工房ドライブイン
同工房のジビエショップで販売している富津市で捕れたイノシシの肩ロース肉
同工房のジビエショップで販売している富津市で捕れたイノシシの肩ロース肉
1月にビュッフェで提供するキョン肉とレンズ豆のカレー(同工房提供)
1月にビュッフェで提供するキョン肉とレンズ豆のカレー(同工房提供)

 野生鳥獣による農作物の被害が県内で問題となる中、君津市の山間部に店を構える「猟師工房ドライブイン」では、同市や富津市で猟師が捕獲したイノシシやシカを活用し、和洋折衷のジビエ料理をビュッフェ形式で堪能することができる。主に千葉県内で捕獲された野生動物の肉を冷凍商品やペットフードにも加工して販売。ジビエ食にさまざまな形で触れることができる同工房には、連日多くの客が訪れている。

 60分食べ放題のビュッフェ(税込みで大人3千円、小学生1500円、未就学児は無料)では、シカ肉のシュラスコやコロッケ、イノシシ肉のソーセージといった洋食から、シカ肉のすじ煮やイノシシ肉のきんぴらゴボウといった和食までそろえている。ジビエを使ったカレーも用意していて、1月は県内で捕獲したキョンの肉とレンズ豆を使った本格的な味わいのカレーを提供する予定。どれも家庭的で食べやすい味付けとなっていて、幅広い世代が楽しめる。

 併設しているショップには、キョン肉のレトルトカレーや、シカ ・・・

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