【オルロージュ】(363) 小川哲・作 岡野賢介・画

 ◆エピローグ 若松佳比佐(7)
  
「桐田はすべてがうまくいっていた頃の『みんなの中心にいて、何でもできる桐田奈南』という中学時代の彼女自身の像にすがるしかなかった」と倉敷は口にする。「――桐田は梶木 ・・・

【残り 902文字、写真 1 枚】



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