【オルロージュ】(361) 小川哲・作 岡野賢介・画

 ◆エピローグ 若松佳比佐(5)
  
 倉敷が席から立ちあがり、半開きになっていた会議室のドアを閉めてから、再び席に戻ってきた。
 
「――と、そのときの僕は思っていました」


【残り 813文字】



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